社会の砂場

嫌になるなぁ 上司ときたらさ 嫌になるなぁ 不景気ときたらさ
夜の公園 疲れた足 砂場にしゃがみこんだ
くたびれたグリーンのスコップ ひび割れたバケツ

スーツを汚しながら 穴を掘る
繰り返し繰り返し 穴を掘る 誰がために

穴の代わりに山ができるんだ
平等と平和はきっと違うんだろう
ときどきすべてを投げ出したくなるけど
ざくざくと掘り続けていると浮かぶんだ 大切な人達の顔が
守りたいんだ この腕はそのためにあんだ
大切な人を守り続ける 誰かに笑われたってかまわない
深夜の空に月が輝いて その光で汗が光ったんだ
どこまでも どこまでも どこまでも どこまでも穴を掘り続けんだ

涙と血が砂に染み込んでも
土で両手が汚れてしまっても
決して離さないスコップをひとつだけ持っている
少年の夢は大人になり たとえ違う日々が続いても
大人には大人の夢がちゃんと胸にあるんだ
大切な人を守り続ける この音が夜空に響いたら
数ある星のいくつか流れ落ち その光が僕らを照らすだろう
どこまでも どこまでも どこまでも どこまでも穴を掘り続けんだ
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