ふるさとだよお兄ちゃん

ここから北国 トンネル抜けて
赤い夕陽の 山の駅
ふるさとだよ お兄ちゃん
白い小さな 木の箱に
そっと吹いてる 秋風も
東京みたいに 冷たくないでしょう

手紙の写真に 似ている女(ひと)が
ひとりホームで 泣いていた
あの人だね お兄ちゃん
酒場づとめは 辛いでしょ
涙ふいてる 横顔に
わたしはこころで 呼んだの義姉(ねえ)さんと

上りの列車で 三年前に
夢を燃やして 行ったのに
ふるさとだよ お兄ちゃん
幼なじみの サブちゃんが
こんな若さで バカヤローと
大つぶ涙を 流して迎えたよ
×