空から降る一億の星

君が僕にとって
僕が君にとって
なんなのかなんて
知る由などなくて
哀色の心には
理由(わけ)がきっとあって
うっかりこわくなって

ふたりの未来をぼんやり憶ったりしてると不安になるんだよ
いやだよ、いやだよ
関われないことに関わっていると
さみしさにこわく、
こわさにさみしくなる

空から降る一億の星にひとつだけ願いごとをして
隣にある君の横顔があまりにも遠くに憶えたせいで

君が歳をとって
僕も歳をとって
ふたり丸くなって
ふたりで星になって
僕らのすぐ側には
死が身近にあって
うっかりこわくなって

想像できないことを考えていると不安になるんだよ
いやだよ。いやだよ。
不可解さを避けるようにしてみては
ぼんやり夜空をながめて、あぐねていた

空から降る一億の星にひとつだけ願いごとをして
この大きな宇宙の下ではあまりにも僕は幼すぎて

よそよそしくも
寄り添いあうよ
囁くように
祈って
けたたましくも
優しく在るよ
からかうように
ひかって…ながれた…

空から降る一億の星にひとつだけ願いごとをして
僕がいつか星になったときも、君の隣にいられるかな
舞い上がる一片の願い
藍色の空に溶けてゆく
煌きだす一億の最後に
僕はひとり、君をおもっている
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