恐ろしくて堪んないの
ただひとり黒々澱んでいる
わたしの名は過去と言うのよ
迎えを待っている

恥ずかしくて堪んないの
仰いだら白々拡がっていた
あなたがそう未来と言うのね
眩しく揺らいでいる

遠いようで近いようなあなたの正体を
さあ見せてわたしを捕まえて頂戴ほら
あなたはわたしを判っているんでしょ

悲しくて動けないわ
包(くる)んでもっとそっと
さあ見ていて…
二人が出会う瞬間よ
嗚呼なんて美しいの

これ以上は有り得ないわ
わたし達は二つで一つ
もう完成しているから
離れらんないの
如何したって
全てが揃ったわ
無彩色同士愛し合って
赤青黄色の永遠になった
嗚呼なんて果敢無いの
×