あえてこそ

何度“現実(いま)”とやり合ってたからって、一緒にいたい。
だからね、死んでくより、そりゃ生まれる日の方がさ、
少しは…いや、多いといいなぁ。

雨に濡れる月を借りて、明日、太陽に会わせられたら、
いいなぁ…って、らしくないことでニヤけてたら、
横のあいつは、僕を見てか、ひいてた。

「排他的で軽くなる」って、だって、もう…重くなっちゃうのにね。
もう、犠牲でさ、取り引きしたって、だって、
別れよりは出会いがいいなぁ。

風に荒ぶ冬を抱え、空の夏に会わせられたら、
いいなぁ…って、もっともなことで微笑んだら、
連れのあいつも、僕見て微笑んだ。

僕らの影に光が降りるわきゃ、ない。
心を探り、想像止まりでいる光を、目の前に。

僕の君を、ここらでちょっと、君の僕にあえてこそ…。
角を曲がる慈悲が、何故か、街のバカに好かれたら…。
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