粉雪のエピローグ

いいの 何も言わず ドアを閉めて
いつものように あなたを
この窓から 見送りたい

傘も ささず行くの あなたらしい
こらえきれず こぼれた
涙なのね この雪は

キラキラ舞い散る 粉雪のなかを
今 愛しい背中が 遠ざかる
振り向いちゃだめよ 追いかけてしまう
あの街角 曲がるまで

駅へ 急ぐ朝に あなたいつも
振り向いたわ 何度も
笑いながら 手を振った

しあわせだったの ささやかな日々が
なぜ ふたりは手と手を 離したの
もう逢えないのね もう逢えないのよ
あの街角 曲がったら

キラキラ舞い散る 粉雪のなかを
今 愛しい背中が 遠ざかる
振り向いちゃだめよ 追いかけてしまう
あの街角 曲がるまで
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