Dear DYSTOPIA

啜り泣く天井は手足を愛撫し
断りもなく去って行った
脱ぎ捨てられた資本主義は錆つき
媚薬のように激しく静脈で溺れた

蒼ざめたリアリティが必死に回転する
弦楽器 電話のベル 風が窓を叩く
嗚呼、また朝が来てしまう

死んだ眼は見ている
届くことのない楽園を、
終わりのない朗読劇(レーゼドラマ)を。
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