おまえがすべてさ

永く待たせたね たくさん泣かせた
夜空の星よりも 涙こぼしたろう
か細い腕に余るほど 哀しみ抱えた
おまえが愛しい
重い荷物は 昨日へ捨てて
二人の明日へ旅支度
離さない もう 離したくない
おまえがすべてさ

俺のわがままで 世間に背(そむ)いた
夢などいらないと すねてさすらった
飲めない酒で淋しさを だましていたのか
おまえが愛しい
何も言うなよ その目でわかる
やつれたうなじが物語る
離さない もう 離したくない
おまえがすべてさ

そうよ指切りで 約束したわと
恥じらう横顔の ほほを染めながら
小さな花が咲くような 笑顔が似合うよ
おまえが愛しい
女ざかりを あずけてくれた
おまえの心が 始発駅
離さない もう 離したくない
おまえがすべてさ
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