Lily

神様 彼はうそつきだから
友達ってのが いまだにできなくて
本当のこと 伝えたいのに
傷つけるのが おそろしくて

誰よりも醜くて
誰よりもバカ、そんな彼を

リリー、君だけは笑ってくれないか
愛想笑いかも、って不安がっても
リリー、抱きしめて さすってくれないか
涙が枯れる あいだだけ

神様 彼は天国になんか
行きたがるような男じゃありません
神様 彼は ひたすら彼は
ここじゃないどこかへ行きたいだけ

罰として 与えられた
おかしな声で 歌う彼を

リリー、君だけは信じてくれないか
夢みたいなことばっか 歌っても
リリー、本気だってわかってくれないか
夢じゃなくなる その日まで

いつか ぬれている 雨
音もなく 季節は 今 終わる

リリー、彼はちょっとくるってるんだって
あわれさ きみもそう思うだろ?
リリー、友達でいてよ ねえリリー
ずっとじゃなくても
いいからさ
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