勿忘草

川の流れにゆられ流れる
名も知らぬ花びら
いづくより来たりし花
行くあても知らずして

遠きなつかし日々の名残は
今も変わらずにあれど
手をのばせば消えてゆく
あなたの香り

雨にも負けず 風に揺られて
思い誇りて咲いた
あなたの名は

愛しくも あなたは見えず
見えぬまま 微笑みいたる
春の花 それは麗しき
風に舞う もののあはれと
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