りんごのマーチ

晴れた空見上げ大きく息を吸った
イチニチの始まり 太陽にお辞儀をするの
アタマ空っぽで足踏みするといつも
嬉しいことにちょっと巡り会える気がするんだ

怖がらないで 教えてあげるよ
待ち合わせをしよう 7本目の木の下で

春になると白い花がそっと開き
夏になると真っ赤な命が実る
ゆっくりと進んでゆく季節の足音
合わせて歩き出そう ほらきみも

だれかの呼ぶ声 風に乗って遠くへ
歩き疲れたら木陰でひと休みしよう
足元に転がるまんまる赤いりんご
拾い上げてかじった 頬張りすぎて笑った

寝っ転がって目を閉じてみれば
ほらほらコッチおいで 夢の中へと踏み出して

秋になると茜空が町を照らし
冬になると真っ赤に頬を染める
ゆっくりと進んでゆく季節の隙間に
忘れてた出来事 夢の続き

まだまだもっとずっと 夢の続きが見たいな
待ち合わせをしよう 真っ赤になった木の下で

春と夏と秋と冬と 季節は巡り
ほんのちょっと近付く 新しい私
ゆっくりと進んでゆく 季節の全てに
足あと残してこう ほらきみと
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