哀愁の宗谷岬

女ひとりで 出直す旅は
哀しみまとって 北国まわり
涙凍てつく オホーツク
思い出揺れる 稚内
灯もとめて たどり着くのは
北の 北の最果て 宗谷岬

千島列島 流氷越えて
あの人今頃 国境あたり
時化りゃ船ごと 地獄行き
別れた人に 気がもめる
思い切れない 女ごころに
波が 波が砕ける 宗谷岬

霧の向こうの サハリン見れば
翼をなくして 鳴く鳥悲し
みれん心も 何もかも
宗谷の風よ 吹き払え
紅い花びら 散らす恋にも
春は 春はまた来る 宗谷岬
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