花吹雪リフレクト

瞼を閉ざしてたら段々と 暗闇には慣れるけれど
同じようにしたって孤独には いつまでも慣れないみたい

いつだって根拠のない淡い期待 抱いて待ち続けていた
でも目を開ければいつも通り 今日も私一人

花吹雪舞い 漂いはらり そう幻視したのは残像
抗えど尚 行く道違い 季節はもう変わって ……嗚呼
喧騒は遠く 再び芽吹くことはない

「行動ひとつずつがゆっくりで、何を考えてるか不明」
呆れながら理解してくれた 仲間はもういない

外は暗くて誰も来やしない もうわかっているはずなのに
あの頃のまま変わらず保ち いつ戻ってきても
迎えるために 笑えるように 花と共に居続けること
誰も悪くない 何も辛くない 凍りついた華が ……嗚呼
氷解する日を のんびりとただ待ってる

また日が暮れて 静かな部屋に「おかえり」の練習が響き
答え合わせと間違い探し 今更遅いかな……?

花吹雪舞い 漂いはらり そう幻視したのは残像
抗えど尚 行く道違い 季節はもう移ろい
外は暗くて誰も来やしない 今日もそう思っていたのに
「ただいま」という声が 喧騒引き連れて扉を開け
止まっていた刻が、動き始めた
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