ONBORO

絶望的にのろい鈍い行動力と
声もかけられない速さで過ぎ去る日々に
併走は夢の夢 距離は離れるばかり
奴の落ち込みようは見た目よりひどい

砂を噛む夜に何ひとつ生まれず
何処に逃げ何処に隠れたって明日は来るのに

白旗を揚げれど奴以外の目には触れず
時が止まることはなく無力に吊し上げられ
それでも生きていくには 生きていくには
折れそな火興しだろうと火をおこすしかないのさ

騙し騙し走らすオンボロ車で奴は行く
何処に逃げ何処に隠れたって明日は来るなら

見通しは悪く 夢でさえ翳ってる
だけど行くしかないだろう闇雲を笑えよ

騙し騙し走らすオンボロ車で奴は行く
何処に逃げ何処に隠れたって明日は来るから
奇妙な音を立てながらオンボロ車で奴は行く
併走は夢の夢 それでかまわない
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