紅葉坂

忘れた事など 一日もない
今は返らぬ ひとだけど
生みの親より 深い愛
私にかけて くれた母(ひと)
ごめん ごめんね 
たったひとつの 恩返し
出来ずじまいの 紅葉坂

春夏秋冬 季節は変わり
しぐれ身にしむ 神無月
ひとめ逢いたい こんな夜は
おもかげ酒に なみだ唄
ごめん ごめんね
紅く燃えつつ 枯れていく
おんな命火 紅葉坂

他人(ひと)の心配 ばかりして
静かにいつも 笑ってた 
ごめん ごめんね
負けちゃ駄目よと 言う声が
風に聞こえる 紅葉坂
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