ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト

あー土曜日 午後三時起床
目やに ヤニ臭い部屋 決戦の後

やもすれば日曜 まっさらのノート開いて
「別れそれはスタート」と書いてみる

秋の空 風が少し冷たくなってきたんだねって
テラス 夕焼け

あー月曜 街は動いて
いつもの光景さえも 違って見える

帰りの電車の中 初老の夫婦会話する
「あんなに寝たのに またなぜ眠くなるのかな」って

夜は延び 風は少し
「オリオン座を見つけた」って笑う顔を 浮かべて

いつか10年後でいい 笑い合って
偶然でもいい 何処かで会って
叶わぬ想いでも 信じたくて今

10年後 少し強くなって
空前のドラマみたいだって
もしか小説でも書けるんじゃない
書けそうだよ

きっと書くよ

30年後でも 笑い合って
四半世紀分 笑い合って
いつぞやの事と 思い出して笑う

30年後は 解り合って
空前の日々を埋めるため
このノートをそっと差し出すんだ

だから書くよ
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