ガランとしてる

百合だって 薔薇だって その瞳は
透き通ってはさざめく波もよう

近づいて 遠のいて 逃げだしてく
色づく鬼灯より音も立てずに

いつもはやわらかい夕暮れ時が
かたまり ひびわれて ぶつかる ぶつかる
何もない 何もない ようなふり
何もない 何もない ようなふりして

いつもはやわらかい夕暮れ時が
かたまり ひびわれて ぶつかる ぶつかる
何もない 何もない ようなふり
何もない 何もない ようなふりして

夏光り ひたひたと こぼれ落ちる
カーテンあけっぱなしの不在証明
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