ひとは誰でも

春の海を みていると
思い出します 母さんの
さがった肩と 丸いメガネ
弱そで強い 母さんを
ちっぽけな アパートで
独り暮らして いるからかナァ
ひとは誰でも そうじゃないのかナァ

雨が降る日の 昼さがり
色とりどりに 写しだす
行き交う人も 多いのに
淋しい事を 知りました
弟や妹を
うらんだりも するけれど
ひとは誰でも そうじゃないのかナァ

星をみつめて しょんぼりと
夜更けの都会の 裏通り
風もないのに ひんやりと
思い出ばかりが 吹きぬける
いつの日か 僕だって
よろこばせるんだ 母さんを
ひとは誰でも そうじゃないのかナァ
ひとは誰でも そうじゃないのかナァ
×