赤い風船

あっという間に雪は溶けてました ハッとすりゃまた一つ歳をとった
オレの目も少し悪くなって けど星はぼんやり綺麗になった

空気を入れた風船 それを星と見て
青空浮かぶ赤い星 それが見たかった…見たかったんだ

空は曇り入道雲は増えていた 午後は少し雨が降るんだろうな
真っ赤な飛ばした風船 風に流され飛んでく
雲を越えれば良いなぁと ずっとずっと見ていた

感情を消して人は歩けるんだろうか またオレは雨音に腹を立てた

つなぐ糸はピンと張り 揺られ笑ってた
三つ数えて手を開き そして飛んでった…飛んでったんだ

空は曇り入道雲は増えていた 午後は少し雨が降るんだろうな
真っ赤な飛ばした風船 風に流され飛んでく
雲を越えれば良いなぁと ずっとずっと見ていた

サラサラ吹く風に揺れる髪が 伸びて年月を感じたよ
サラサラ吹く風に揺れる風船 最後に何かつぶやいたよ
教えてくれ…教えてくれ…君は何を言ったんだ?
かすかに耳 残る言葉…

涙を包み君は笑って飛んでった 見上げた先はもう雨が降りそうだ
真っ赤な飛ばした風船 そこで泣いているんだろ
こぼれ落ちる雨音 今日はずっと聞いてた

真っ赤な飛ばした風船よ…真っ赤な飛ばした風船よ…

サラサラ吹く風に揺れる風船 最後に何かつぶやいたよ
かすかに耳 残る言葉は…「さようなら」…
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