青春日記

初恋の
涙にしぼむ 花びらを
水に流して 泣きくらす
あわれ十九の 春の夢

今日もまた
瞳に燃ゆる 夕映えに
思い乱れて むらさきの
ペンのインクも にじみがち

泣きぬれて
送る手紙の 恥かしさ
待てば淋しや しみじみと
街の舗道の 雨の音

明日から
二度と泣くまい 恋すまい
いくら泣いても 笑うても
胸の傷手(いたで)は なおりゃせぬ
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