何も決まってない

日に焼けた街を見下ろしてゆく
水色の髪のあの人は何処へゆく

遠くいつもの電車
今はただ見送るだけ

退屈な話を聞き流し過ごす
真っ白な紙の端に書く秘めごと

遠く見える踏切
今はまだ帰らない

遠く聞こえる声も
街の音に消される
遠く見える踏切
今はまだ帰らない

くたびれた靴音を鳴らし進む
紺色の靴の向かう先決めず
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