十六夜小夜曲

不実な女 不実な恋 そんなものありはしないさ
あなた想う この心は その時々の真実

あー月は女ですか あー寝返りの度うつろう
十三夜で逢い 十四夜で燃え
十五夜の夜に 激しく愛されても
十六夜が来れば めくるめく時も
少しづつ欠けてゆく 習わしなのですね

逢えない日は 心なしか 吐く息が細長くなる
忍ぶことが 癖になって 生まれついての嘘つき

あー月は女ですか あー叢雲(むらぐも)で涙かくす
十三夜の宵 十四夜の夢
十五夜の恋が 黒髪が乱しても
十六夜の朝は 身支度をすませ
さり気なく去ってゆくのが 運命(さだめ)なのですね

あー月は女ですか あー叢雲(むらぐも)で涙かくす
十三夜の宵 十四夜の夢
十五夜の恋が 黒髪が乱しても
十六夜の朝は 身支度をすませ
さり気なく去ってゆくのが 運命(さだめ)なのですね
×