こころ花

情けかさねりゃ 深みにはまる
知っていたのに また泣かされた
酒のちからで 別れてくれと
云った男の ずるさが見えて
咲かす未練の こころ花

髪のみだれを 夜風がはらう
はらいきれない 面影ひとつ
苦労させぬと あんたは抱いた
嘘を信じた わたしが悪い
歩く足元 水たまり

花の都と 世間じゃ云うが
どこに咲いてる しあわせ花は
もっと上手に 生きられないか
月がやさしく 微笑むけれど
袋小路の こころ花
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