タイダルピンク

形状を違えた、生まれよ。

角度の厳しい浄霧孔のせいで、一生を息苦しく暮らす。
もう運命なんだって、たまに体をそらせて、
専らまとまる柔らかいピンクの。

死はとてつもなく怖ろしいもので、無論、死にたくはないんだろう?

でも、一人はやはり寂しく、ここにいるんだろう?

寝過ごしたタイダルピンク、隠れながらも泳ぐ。
混ざらずに、泣かぬように、嫌われないように。

立てつけの悪い心根のせいで、これから一人かもしれない。

でも、自分はやはり違うって、思いたいんだろう?

湯冷めしないタイダルピンク、思いのままに泳げ。
大丈夫、そんなこと、みんな考えている。

形状に誇りを、異質には…たくさんの願いを紡ごう。

寝過ごしたタイダルピンク、隠れながらも泳ぐ。
混ざらずに、泣かぬように、嫌われないように。

湯冷めしないタイダルピンク、思いのままに泳げ。
中和しない、マーブルを、美しく描けよ。

それは それは こまかく
とても とても ひろくて
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