御神火月夜

島の椿の花影は
カモメも知らない夢のあと
船はいつ来るあなたの船は
帰り潮路のどのあたり
あー逢いたさにあー泣けてくる
波浮の港は御神火月夜

想い焦がれりゃくちびるも
こんなに燃えます震えます
船はいつくるあなたの船は
ホロリ散る気の一重咲き
あー踏む影もあー細くなる
ユラリもたれて甘えてみたい

あー背のびしてあー指を噛む
波浮の港は御神火月夜
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