雑踏の中で

あなたは今 時計の針に目をやり
いぶかしげに 首をかしげているだろう

いつもこんなふうに ぼくは遅れる
人の波の中 駆けてゆくけど
日暮れの街の こんなざわめきが好きさ

遅れたわけ いつもあなたは聞かない
そんな事が ものたりなく思うけど

愛を感じ合える 今のふたりは
何も将来の事 決めてないけど
きっとこの愛 このまま続いてゆくね

街にともる灯 あなたを染める
そんな横顔が ぼくはいとしい
ざわめく街が ふたりを包んでいるね
×