みちのく遠花火

紅葉(もみじ)が燃えて 秋が往(ゆ)き
湯けむり恋しい 冬がくる
好きで別れて 都会の暮らし
責めているよな 風便り
ごめんごめんよ それ切りで
忍ぶみちのく 遠花火

達者でいるか 忘れたか
それとも待ってて いるだろか
ビルの谷間に 明かりを点し
下り列車が 駆け抜ける度
乗って行きたい 行かれない
耐えてみちのく 遠花火

鞄(かばん)に詰めた 夢ひとつ
つかめば帰れる 手土産に
何をくよくよ 悩んでいると
叱る地酒の ほろ苦さ
空を見上げりゃ 北斗星
浮かぶみちのく 遠花火
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