お新恋唄

燃えてかなしや 緋縮緬(ひぢりめん)
わが身にわが身が 分らない
甲斐ない恋と 知りながら
命をかけて 好きな人

惚れていながら 惚れてると
云わずに辛棒 し切るのも
おまえのためと 眼に涙
さみしくともす 掛け行燈(あんどん)

すがりつきたい 雨の夜は
新内流しも にくらしい
江戸ッ子なのが しんみりと
口惜しくもなる 雪の肌
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