思ひ出

突然だった小さな声 つきあおうなんて
卒業したら島を出るの おもいで作ろうよ

なぜか
悪いことしている
みたいな気がしてたね
何を
どうしたらいいの?
初めて手をつないだあの日

2人並んで歩いた道
放課後にひやかされて
風が運んでくれる
海のにおい
時々ギュッとなるんだ

大切なものひとつしか持てないあたしを
引き止めなかった 本当の優しさなのかな?

ふいに
差し出す「メリークリスマス。」
だれも知らない場所で
きっと
最初で最後だった
黙ってうつむいた

2人並んで歩いた道
木枯らしにかき消されて
「例え遠く離れても…」
そのつづきを
聞きかえすことはなかった

2人並んで歩いた道
放課後にひやかされて
風が運んでくれる
海のにおい
時々ギュッとなるよ
2人並んで歩いた道
木枯らしにかき消されて
「例え遠く離れても…」
そのつづきが
届くことはなかった
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