巡り来る春に

夢去りし 数えきれぬ
幼い優しさに守られていた日々
眠れずに 叫ぶように
君を想うもどかしさ 駆け巡る

手をとりて歩む道に
置かれた季節は迷いゐる
昇りゆく影は揺れて
儚さに煌めく

何も手にせずに生まれてきたから
このまま世界に終わりを告げたい
悲しいのは失うよりも
いつの日かまた立ち上がること

巡り来る春に
旅立つ足音
花の灯に見送られて
何かを大切に想える気持ちが
いつまでも続く様
瞳閉じた

雨上がる 朝日の中
別れに背を押されてゆく
やがて来る明日に向けて
育ちゆく糧となる

ゆき違う人並み かき分けたら
また出会うかな懐かしい人に
優しいのは 想いの中で
知らぬうち育ち行くイメージ

嘆くなら孤独
温もりは二人で
私の苦しみは君の邪魔で
染まりゆく空に願うのは一人で
生きてゆける強さを求めて

巡り来る春に
旅立つ足音
花の灯に見送られて
何かを大切に想える気持ちが
いつまでも続く様
瞳閉じた

いつかまた
遠く咲き誇る
守る約束もなく
眠り生きとし巡る
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