人待草

人を待つ身の 淋しさは
離れて独り 悟るもの
女ごころの 月見草
愛しても 愛しても
ままにならない 生きる運命(さだめ)よ
恋に燃えた 花の彩(いろ)も
もう 褪めて淡い…

小指 からめた 約束は
なん年待てば 逢えるのか
月に涙に 月見草
愛しても 愛しても
逢えぬ月日の 水の流れよ
出会い橋に 誰もいない
もう 私 独り…

待って ひたすら 待ちわびて
人待草と 名をつけた
花は河原の 月見草
愛しても 愛しても
想い届かぬ 空の遠さよ
夏が終り 秋が見える
もう 泣かさないで…
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