さよなら夏のリセ

マロンショーの香りが
あふれ出した街から
あの人の面影と
夏の日を追いかけ

ゆっくり輪を描いて
海鳥も巣に帰る
夕方のかけら落ちた
白い海岸

ありったけの絵の具を
胸の中に散らしてみても
移り変る色を
なぞる言葉も知らない

空と海の色が
好きと言ってた

子供の頃描いた
ブルーだけの風景
今では屋根裏部屋
トランクの中

遠い国にいる人
何故か今はとても近いの
流れてゆく想い
きっとどこかで拾って

空と海の色が
やっと分った

サヨナラの夏のリセ
少し大人になるわ
いつの日かあの人と
もう一度逢いたい

サヨナラの夏のリセ
少し大人になるわ
いつの日かあの人と
もう一度逢いたい
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