奇跡の星

見えないものばかりだ
綺麗なこの世界では
哀しみは突然 降り注ぐ雨

乾いた夕空を
君と歩きながら見上げた
そんな時間が何より大切だった

誰もが愛する人を守るため生きているのに
正義がどこにあると言う

悪魔も天使も
愛の意味をずっと探している
君がいる、君がいる
雨の降る朝にも一粒の星が降る

「たとえば
明日、世界が終わるとしたらどうする?」
僕ら、そんな話を
飽きもせず朝まで続けた

「わたしは大丈夫」
「わたしは幸せよ」と
いつでも君は笑っていた

誰より、誰より
愛の意味を知っていた君は
あの日見た夕空に美しく溶けてゆく

誰もが愛する人を守るため生きている
正義はどこにもなくて
ただ君がいることが

奇跡だった

悪魔も天使も
愛の意味をずっと探している
君がいる、君がいる
雨の降る朝にも一粒の星が降る
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