夜に溶けそうな信号で ほんのり光った横顔に
「素敵」だと まして「好き」と 言えはしなかった

夕立が去った夜だから 濡れた道は月のせいで
きらきらと 輝くから ほら夢みたいだ

人一人分空いた隙間 つなぐように埋めた言葉
楽しそうに 笑う君を 只見つめていた

さようならまでもう少し 君が居なくなる街
涙でにじむ街灯 蛍みたいだった

君が僕を忘れて 僕も君を忘れられたら
その顔をまっすぐに 見つめて「またね」と言えるかな
空に咲いた花弁 夜に消えていくその前に
この声が枯れるくらい 想いを伝えればよかった

改札前止まる会話 隠れている次の言葉
寂しそうに 笑う君を 只見つめていた

さようならまであと少し 神様がいるのなら
魔法みたいに時間を 止めて欲しかった

最終のベルが鳴り 扉が閉じてしまう前に
その腕が取れるくらい 引き寄せる事が出来るかな
まるで蛍みたいに 列車の灯りが近づけば
その顔をまっすぐに 見つめて言えるかな「待って」と

あと何分だろう あと何秒だろう
どうすればいい どうしたらいいのだろう

まるで蛍みたいに 列車の灯りが近づくと
その顔からまっすぐに 涙が溢れだしてた

君が僕を忘れて 僕も君を忘れられたら
その時はまっすぐに 「好きだった」なんて言えるかな
空に咲いた花弁 夜に消えさったその後で
まるで蛍みたいに 列車の灯りも消えていった
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