会いたくて

会いたくて 飛び出した夜に
とがめるように 雨が降る
君のこと思う時 いつも
何かがうまくいかない

線路で 遮断機が閉じる
カーブでは クラクション
はずみで投げ付けた言葉
今夜中に取り返す

ありったけ傷付いて
あっけなく許してる
君から目をそらせなくて
灰色のビルの壁
どしゃぶりの雨のつぶ
君のそばで生きていたい

数分の未来も見えない
無傷のまま愛せない
終われずにドアを蹴っていた
ゆうべの固い背中

しぶきを上げて行く車
ライトが照らす道
汚れた白いスニーカーで
君の場所まで走るよ

どうして離れられず
どうして求め合うの
きのうのこと 忘れるほど
こわれたネオンサイン
濡れた街路樹の影
君のそばで生きていたい

ありったけ傷付いて
あっけなく許してる
君から目をそらせなくて
どうして離れられず
どうして求め合うの
君のそばで生きていたい
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