しょうらいのゆめ

小さな頃に見た夢は
ずいぶん理由もなく大きくて

ふとした際に思い出す
そのたび どこかくすぐったくなる

大人への道を歩くごとに
だんだんと薄らいでいったけれど

毎日出会う顔 出会う景色
大事なそのすべてを

ちょっとだけでもいい
元気づけてあげたい そう思ったら

なんでだろう 急によみがえりだすの
あの日の気持ちが
あの日のわたしが

ピカピカしてた【しょうらいのゆめ】より
今のわたしは普通で

できないことがありすぎて
くちびる噛んでばかりいるんだ

屋上から見おろしてた街が
ため息を優しげに包みこんで

ありのままそのまま それでいいよと
教えてくれてるようで

どれだけやれるのかわからないけど
途中で投げたくない

そっと背のびひとつ「またがんばろう」って
言葉にしてみた
口元ゆるんだ

想像とは少し違ってたけど
夢見たステージにわたしはいる

ひとりひとりに声が心が
伝わるこの場所から

毎日出会う顔 出会う景色
大事なそのすべてを

ちょっとだけでもいい
元気づけてあげたい そう思ったら

客席から両手大きく振ってたの
あの日のわたしが
あの日のわたしが
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