君を愛したい

僕はいつも 孤独だった
たぶん君も そうだったように
街は人であふれかえっているのに

花を見るのもひとり
星を見るのもひとり
寂しさと共に ずっと生きていた

君に会えて うれしかった
確か君も そう言ってくれた
君が僕を必要としてくれたから

誰もいない海辺も
暗いビルの谷間も
灯火のともる 景色に思えた

それでも僕は 孤独だった
やはり君も そうだったろうか
まるで傍を離れぬ影法師のように

君と話していても
君を抱きしめていても
寂しさは決して 決して消えはしない

人は誰も 孤独なんだ
生まれてから 命尽きるまで
それが確かにわかった時にはじめて

僕は自由になった
寂しさを恐れない
だから心から 君を愛したい
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