PANIC ROOM

数秒先の未知を酷く恐れているから
あらゆる存在の死角が心地よくなり
まばらに打ち止められた自尊心のフォルムは
下書きとまるで違う描線を辿った

既成事実から
違う 違うと 逃げるだけ
手を打ち慣らしましょう
目が覚めれば終わっていますように

張り巡らされた線上のカタルシス
それが唯一の純粋なんて悲しいじゃないか
ただ生きていることに理由は必要だった
部屋を出て行くための鍵も持たないまま

聞こえない場所を探して「ここは安全か」と問う
憂うだけの小さな手 役立たずだったから

疑心暗鬼から
イヤ イヤと 喚くだけ
結んで開きましょう
白んだ指に逆流しだす痛み

しがみついたのは誰のカタストロフ
立ち向かう事に意味が無いことはあり
この胸に突き立てた見せかけの刃は
部屋の隅 動けないままの僕を嘲笑う

廻り廻るのがいずれのカタルシス
運命だと容易く呼ぶのはやめないか
ただ生きていることに理由を欲しがるのは
部屋を出て行くための鍵と知っているから
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