糸満かもめ

泣いて呼んでも 振り向かず
今日も出舟の 櫓をにぎる
なんで薄情な 糸満かもめ
女ごころの 未練やら
波が鳴る鳴る サンゴ礁

若いいのちを 黒潮に
乗せていづこの 波まくら
さすが男さ 糸満かもめ
女ごころの 波止場には
幾夜待ったら 戻るやら

無事を祈って 見る海に
月が出たとて 見えぬ舟
夢で逢いたや 糸満かもめ
女ごころと 「泡盛」の
燃える情けを 忘れずに
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