栗色の月

円らな黒いその瞳で 僕に何を求めているの
不平不満など何も言わず いつも帰りを待っているのさ
栗色の月 愛しい栗色の月

足をダンと踏み鳴らして 僕に何を伝えたいの
立ち上がり長い耳を向けて 千里眼でお見通しさ
栗色の月 愛しい栗色の月

お前がやってきたあの日から
この部屋もなんとなく明るくなって

小さな鋭い白い歯で 僕の何を噛み千切るの
ふわりと柔らかな背中で 折れた心を癒してくれるさ
栗色の月 愛しい栗色の月
僕の栗色の月 愛しい栗色の月
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