永遠の手前

どこにも続かない
扉をいくつくぐってきた?
入った場所からは
出なければと思い続けて

永遠の手前の
Y字路でいつも立ち止まる
世界でここだけが
動いていないようだった

リレーのバトンを渡せないまま
いつの間にみんないなくなり
終わりの合図は突然響く
声は掻き消された

ただ一度輝いてみせた夢は
目の前で消えてった
幸せは泣きたいほどに怖くて
今くらいが丁度いい

お別れが言えずに
夜をひらひらとさまよった
ちぎれそうな思いも
小さな腕に抱きしめて

どこまで行っても終わらない道を
泣きそうなままで歩いている
生きてゆくことの約束をした
それだけを守るために

さよならと言えば優しく手を振る
君だけに雨が降る
今ならばちゃんと言えることがある
君だけに雨は降る

ただ一度輝いてみせた夢は
目の前で消えてった
幸せは泣きたいほどに怖くて
今くらいが丁度いい
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