瞑目の彼方

傷の痛みは漸う(ようよう)と
夜明けに薄れ 目を覚ます
焦がれ続けた夢を吐き
現実を呑んで

einherjar (エインヘリヤル)
眠れない
朝を待つプシュケー
寄り添う
einherjar (エインヘリヤル)
さよならを
知ることの出来ない
悲しみ

救いを 狂いを
光に溶かして
静かに 円かに
深奥の眠りを

遥かに揺らぐ夢の先
振り向く度に遠ざかる
願うことすら与えない
冷ややかな日々に

einherjar (エインヘリヤル)
誰のため
灯火を絶えず
翳すの
einherjar (エインヘリヤル)
さよならを
知っているのなら
教えて

救いを 狂いを
光に溶かして
静かに 円かに
深奥の眠りを

微睡みには優しい声
空の彼方響き渡る
光の中開く瞼
夜は終わり 二度と来ない

再び誰かが求める朝まで
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