僕と金魚

僕のわがままですくった金魚
あんなに小さくってかわいかったのに 時は流れて
君のウロコはぎらぎら光った 醜い君を僕は嫌った

友達も新しい恋人もできた僕は浮かれて
君を忘れたのにそんな僕を君はずっと見てた
冬の朝ふっと 君は泳いだ あおむけになって

君の瞳に土をかぶせて
僕の心にも土をかぶせて
時が流れてまた春が来る
君が眠る庭のはしっこを
僕は嫌った

You were supposed to be weak in that
squared world but you grew so big
I was supposed to be strong
but without doing much I grew so big

ある晴れた日 君が眠るあの場所には紫の花が咲いた
君の赤い体は空の青さを知って
こんなに綺麗に変身してしまった

君の瞳に土をかぶせて
僕の心にも土をかぶせて
君の体には花が咲いて
僕の心には何も無くて

本当の強さをやっと知って
今さら空の青さに泣いて
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