知らない町

知らない街を歩るけば
すべてがみなむなしく
闇の中で 私は自分さえも
失いそう
耳のそばを
風のように通りすぎた
汽車のひびき

知らない街を
一人で犬のように
さまよう夜
道ゆく人も私を見て
笑いながら通りすぎる

知らない街の夜更けに
ねむるホテルのわびしさ
はだかの壁
冷たい朝の目ざめが
私はイヤ!
燃える様な思い出だけ
夢見ながらねたいものを
知らない街で
あなたを思う私を
思い出して
あたしを
思い出して
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