dento

始発の電車に揺られて 家路を急ぐ逆さまの日々
ドリルの音が耳鳴りになってこびりついてる
こんな生活を続けて 気付けば3年の月日が経つ
一体何やってんだろう
どこへ向かってるんだろう

吊り革を握り船を漕ぐ 疲れきった身体に降り注ぐ
目を細め睨みつけた先に太陽さん おつかれさん
最寄り駅のコンビニでフライドチキンと缶ビール
すっかり朝を迎えた街をとぼとぼ歩く

らしくないな。と思う
「てか、そもそもらしさって何だ?!」
ひねくってよじれもつれて のらりくらり
見えてたものも見えなくなる

新しい街と人と暮らしに
追われながらなんとかやっている
ね。大変でしょう。あの人も言ってたでしょう。
バタついてる心は浮き沈み 自分に苛立つ 時は過ぎてく
コトノハ探す 飾らず言うよ 僕が僕で在る為に

満員電車に揉まれて デカいギターケース煙たがられて
肩身の狭い思いをしながら渋谷へ向かう
ハチ公前の交差点 ごった返してるスクランブル
飲み込まれるように雑踏の中ぼちぼち歩く

何を求め彷徨う
もうそれすらも分からない
漠然と迫る不安に怯えながら
まだ見ぬ明日へ目を凝らせ

華やかな街に吹くビル風に
煽られてもなんとか立っている
ね。気付いたでしょう。やっぱりそうだったでしょう。
綺麗なことばかりが歌じゃない 僕は僕なりの 君は君なりの
オトノハ鳴らす 終着駅で君と笑う その日まで

ふるさとが恋しい朝が来て
思い出にもたれたい夜もある
でも 頑張るだろう まだまだもっとやれるだろう
信じた日々涙で滲んでも 僕は僕らしく 君は君らしく
走り続ける 想いを抱いて また改札を抜けてく
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