霧笛の酒場

夜霧にうるむ 港のあかり
窓からひとり みる俺さ
こんな夜には そばに来て
そっとお酌を してくれた
何処(どこ)にいるのか 霧笛の酒場

おんなの夢を 叶えてやれず
悔やんでいるよ 今だって
波止場通りを 訪ねても
知らぬ他人の うしろ影
ひと目逢いたい 霧笛の酒場

時計が過去に 戻せるならば
おまえを二度と 離さない
古い北向き アパートに
花を一輪 飾ってた
酔えば恋しい 霧笛の酒場
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