奥久慈旅情

思い出宿る 久慈川の
岸辺にひとり たたずめば
流れる水の いとしさよ
帰らぬ夢に 蝉も啼いている
ああ 奥久慈は 恋のふる里

心にしみる せせらぎを
たどればいつか 四度の滝
病葉落ちて しみじみと
かかるしぶきに 水面はゆれている
ああ 奥久慈は 夢のふる里

遥かにあおぐ 阿武隈の
山には白い 雪が降る
黄昏今日も 一人なら
何故に淋しい 湯の街灯り
ああ 奥久慈は 心のふる里
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