花びらの波

手招きの空 はじまりを祝福してすべてを新しくうつす
父と母を背に歩き出すというのに震える胸は春のせい

ひらり飛び込む桜の色に誘われるように今

花びらの波ぬけたら広がるはクリア
憂鬱をさらって 高揚で満たして
生まれ変わった気さえする最初の春に自分と交わそうハロー

ひとつふたつとつけてきた足跡に顔出す緑の新芽に
みっつよっつと落としてきた涙でつぼみがふくらんでいくの

ひらきまたすぐ散ったとしても終わりはしないから

歩き続けていくために立ち止まる勇気も必要なんだと知ったから
同じような目で悩む次の春に笑って言うのさハロー

花びらの波ぬけたら広がるはクリア
憂鬱をさらって 高揚で満たして
生まれ変わった気さえする最初の春に自分と交わそうハロー

新しい君よ どうかどこまでも
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