飛騨の恋唄

古い町並み 山車(だし)がゆく
からくり人形 泣き笑い
縁(えにし)ほどいて あなたが去った
中橋(なかばし)かすむ 桜吹雪(はなふぶき)
私これから どうすりゃいいの
日暮れ高山 飛騨の里

旅でささいな 行き違い
意地などはらずに 済んだのに
迷い細路地 あなたは消えて
紅がら格子 ひとり宿
涙まじりの お酒に酔って
夢で抱かれる 飛騨の里

辛くないわと 云えば嘘
真心どこかで 空廻り
忘れ物でも したかのように
戻ってきてよ もう一度
名残りつきない おんなの胸で
恋唄(うた)が哭(な)いてる 飛騨の里
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