閉ざされた町

閉ざされた町に今日も夕焼けが
あの空から落ちてきたよ私の上にも
夕焼け空に腰かけながらあなたの町を
ながめてみるとあなたの家は赤く染まり

珍らしく丘の上は風も吹かず
川原の土手にくさった猫が横たわり
早くお帰り楽しい夢は終わったはずだと
飛ぶのを忘れた極楽鳥が無理に笑う

とぎれとぎれに吹き鳴らす
誰かの草笛今日も聞きながら
私はいつも思い続けてた
この町の色をいつか変えようと
そんな思いで満ちた町が
輝きだしたよ鏡の色に

あの空をと指さすその手に微笑めば
何事もなくあなたの家は沈みこむ
いつのまにか私の体も夕焼け色に
地平線に悲しいしぐさ少し動いて
×